“諷示”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふうし50.0%
あてこすり25.0%
ふうじ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はっきりした非難を加えるよりも執拗しつよう諷示ふうしを繰り返すほうが、公衆には利目ききめが多いことを、彼らはよく知っていた。彼らはねこねずみに戯れるように、クリストフをもてあそんでいた。
その時でもそんな風なことをして居れば、如何にも暇さうで、店が不景気に見えるからいけないのだと言つた。私は伯父の一喝よりも、お雪伯母の諷示あてこすりを恐れた。
世の中へ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
母も嫂もそういう心持になって居るから、民子に対する仕向けは、政夫のことを思うて居ても到底駄目であると遠廻しに諷示ふうじして居た。
野菊の墓 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)