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躯
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み
ふりがな文庫
“
躯
(
み
)” の例文
一
腔
(
こう
)
の
怨毒
(
えんどく
)
いずれに向かってか吐き尽くすべき
路
(
みち
)
を得ずば、自己——千々岩安彦が五尺の
躯
(
み
)
まず破れおわらんずる
心地
(
ここち
)
せるなり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
しかも、こっちを、銑吉の方を向いて、
髯
(
ひげ
)
をぴちぴちと動かす。一疋七八分にして、
躯
(
み
)
は寸に足りない。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
藥草類
(
やくさうるゐ
)
を
撰
(
え
)
ってをったが、
顏
(
かほ
)
は
痩枯
(
やせが
)
れ、
眉毛
(
まゆげ
)
は
蔽
(
おほ
)
い
被
(
かぶさ
)
り、
鋭
(
するど
)
い
貧
(
ひん
)
に
躯
(
み
)
を
削
(
けづ
)
られて、
殘
(
のこ
)
ったは
骨
(
ほね
)
と
皮
(
かは
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
躯
(
み
)
ひとつで生きてみて、人足をし百姓のてつだいをし、
旅籠
(
はたご
)
の飯炊きなどをしてみまして、それが思いあがりであったこと、まちがった考えだったということに、気がついたのです
おれの女房
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
喉
濶
(
ひろ
)
く牙大にしてこの騎士を撃たんと
前
(
すす
)
む、両足獅のごとく尾不釣合に長く、首尾の間確かに二十二足生え、
躯
(
み
)
酒樽に似て日に映じて
赫耀
(
かくよう
)
たり、その眼光りて
浄玻璃
(
じょうはり
)
かと怪しまれ
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
かかる世にうまれて弓矢とらん
躯
(
み
)
には、
一八
棠谿
(
たうけい
)
墨陽
(
ぼくやう
)
の
剣
(
つるぎ
)
、
一九
さてはありたきもの
財宝
(
たから
)
なり。されど
良
(
よき
)
剣
(
つるぎ
)
なりとて千人の
敵
(
あた
)
には
逆
(
むか
)
ふべからず。金の徳は
天
(
あめ
)
が下の人をも従へつべし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
河の怒りを鎮めむものと巨大な
躯
(
み
)
をば
跳
(
をど
)
らせて
ランボオ詩集≪学校時代の詩≫
(新字旧仮名)
/
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー
(著)
やせ果てし
躯
(
み
)
はさらにやせて、肉という肉は落ち、骨という骨は
露
(
あら
)
われ、
蒼白
(
あおじろ
)
き
面
(
おもて
)
のいとど透きとおりて、ただ黒髪のみ昔ながらにつやつやと照れるを、長く組みて
枕上
(
まくら
)
にたらしたり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
躯
漢検準1級
部首:⾝
11画
“躯”を含む語句
体躯
病躯
痩躯
巨躯
躯幹
老躯
體躯
身躯
躰躯
小躯
短躯
矮躯
形躯
大躯
上躯
長躯
一躯
偉躯
亡躯
白髯痩躯
...