“上躯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうく50.0%
じょうたい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狂うばかりに咲き乱れたる白菊の花束を、ひるがえるそでの影に受けとって、なよやかなる上躯じょうくを聴衆の前に、少しくかがめたる時、高柳は感じた。——この女の楽をいたのは、聴かされたのではない。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
四五年前の与謝野よさの家の歌会うたかいの時、その座のクインであった晶子あきこ夫人が、着座ちゃくざしばらくにして、上躯じょうたいを左方に退ひざを曲げてその下から一脚ひとあしを曲げて右方へ出されました。
女性の不平とよろこび (新字新仮名) / 岡本かの子(著)