“躰躯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいく88.9%
からだ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どんなに遊蕩心ゆうとうしんに燃えている男でも彼女の血走ってぎらぎら光る眼や、厚くまくれあがった赤い大きな濡れた唇や、妖気ようきを発する程の逞しい躰躯たいく
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
彼は頭を垂れたまま、呼吸五つばかりして、それから膝でこちらへ進み出た……いたましく尖った肩、痩せている躰躯たいく
菊千代抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
の二つのほかには別段べつだんれというてかぞへるほど他人たにん記憶きおくにものこつてなかつた。それでもかれおほきな躰躯からだ性來せいらい器用きようとは主人しゆじんをして比較的ひかくてき餘計よけい給料きふれうをしませなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)