“躰力”の読み方と例文
読み方割合
たいりょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
傷の痛みはないが、躰力たいりょくが残りなく消耗したようで、自分の席まで這い戻ることは、まったく不可能だということがわかった。
躰力たいりょくでも腕力でも、そして弁舌においても、文華はとうてい女房に対抗することはできなかったからである。
へちまの木 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
一汁一菜の御家風もよいが、躰力たいりょくが衰えたときには、精のつく食事をとるのが当然であろう。現に自分も腹痛と痢病のあと、躯を養うために食物を変えている。
醜聞 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)