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躰力
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たいりょく
ふりがな文庫
“
躰力
(
たいりょく
)” の例文
傷の痛みはないが、
躰力
(
たいりょく
)
が残りなく消耗したようで、自分の席まで這い戻ることは、まったく不可能だということがわかった。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
躰力
(
たいりょく
)
でも腕力でも、そして弁舌においても、文華はとうてい女房に対抗することはできなかったからである。
へちまの木
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一汁一菜の御家風もよいが、
躰力
(
たいりょく
)
が衰えたときには、精のつく食事をとるのが当然であろう。現に自分も腹痛と痢病のあと、躯を養うために食物を変えている。
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そんなぐあいなので、泰二郎はしだいに過労が重なり、四月にはいると
躰力
(
たいりょく
)
の消耗がめだってきた。
月の松山
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
血の量はそれほど多くはなかったが、このまえのときがひどかったし、
躰力
(
たいりょく
)
がまだ
恢復
(
かいふく
)
していなかったため、喀血したあと失神し、夜が明けるまで
昏睡
(
こんすい
)
状態が続いた。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
躰力
(
たいりょく
)
も気力も消耗しつくしたらしい。眼の前にいる柿崎六郎兵衛の姿もぼんやりとしか見えず、ただ六郎兵衛の木剣だけが、ぞっとするほど大きく、重おもしく、はっきりと見えた。
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
粘り強い根気と疲れを知らぬ
躰力
(
たいりょく
)
にものを云わせて、一歩一歩と進んでいった。
花咲かぬリラ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
油絞りは苦しい重労働であるが、百姓生れの辛抱づよさと、ずばぬけた
躰力
(
たいりょく
)
とで、彼は誰にも負けない存在となった。いまでは彼をばかにする者は一人もないし、むしろ恐れられているくらいだ。
さぶ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
躰
部首:⾝
12画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“躰”で始まる語句
躰
躰躯
躰臭
躰質
躰当
躰温
躰格
躰裁
躰中
躰屈