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躰躯
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たいく
ふりがな文庫
“
躰躯
(
たいく
)” の例文
どんなに
遊蕩心
(
ゆうとうしん
)
に燃えている男でも彼女の血走ってぎらぎら光る眼や、厚く
捲
(
まく
)
れあがった赤い大きな濡れた唇や、
妖気
(
ようき
)
を発する程の逞しい
躰躯
(
たいく
)
や
長屋天一坊
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼は頭を垂れたまま、呼吸五つばかりして、それから膝でこちらへ進み出た……いたましく尖った肩、痩せている
躰躯
(
たいく
)
。
菊千代抄
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
伊兵衛のように背丈が五尺八寸もあり、武芸で鍛錬した十七貫余もある
躰躯
(
たいく
)
では、不似合というより
些
(
いささ
)
か滑稽である。
雪の上の霜
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
仁藤昂軒は剣術と
半槍
(
はんそう
)
の名人で、新規に三百石で召し出され、家中の者に稽古をつけていた。六尺一寸という
逞
(
たくま
)
しい
躰躯
(
たいく
)
に、眼も口も鼻も大きかったらしい。
ひとごろし
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
はたせるかな、と云ってもいいだろうが、私と友人が坐るとまもなく、潮やけのした逞しい
躰躯
(
たいく
)
の女性が三人、手に手にビールを二本ずつ持ってあらわれた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
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はたせるかな、と云ってもいいだろうが、私と友人が
坐
(
すわ
)
るとまもなく、潮やけのした
逞
(
たくま
)
しい
躰躯
(
たいく
)
の女性が三人、手に手にビールを二本ずつ持ってあらわれた。
青べか物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
みごとな枝角と、
斑
(
まだら
)
毛のある大きな
躰躯
(
たいく
)
と、そしてほっそりと
敏捷
(
びんしょう
)
そうな
肢
(
あし
)
とを。
若き日の摂津守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
客たちは彼女の
躰躯
(
たいく
)
の大きいのと、顔にあらわれた異常さ、——痣があるという意味ではなく、あの非人間的な無関心、この世のあらゆる事物を認めようとしない、完全な無関心を示す表情に
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
躰
部首:⾝
12画
躯
漢検準1級
部首:⾝
11画
“躰”で始まる語句
躰
躰力
躰臭
躰質
躰当
躰温
躰裁
躰格
躰中
躰屈