“矮躯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
わいく75.0%
チビ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五尺そこそこの矮躯わいくに紺の脚絆、一枚引っかけた盲目縞めくらじま長ばんてん、刀の下緒のような真田紐さなだひもを帯代りにちょっきり結んで、なるほど両脚が釘抜のように内側へ曲がっている。
絶えずそれを羞恥しゅうちしたごとく、彼のように短身矮躯わいくで、かつ不具に近い近眼の隻眼者せきがんしゃで、その上に気むずかし屋の社交下手べたであったことから、至るところ西洋の女性にきらわれ通していた男が
Wは元来の結核系統のうちに生れたせいか、その当時の学生のうちでも一二を争う好男子の偉丈夫で、性質は念に念を入れる神経質の実際家……Mはまたその頃から矮躯チビ醜男ぶおとこ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)