矮躯わいく)” の例文
五尺そこそこの矮躯わいくに紺の脚絆、一枚引っかけた盲目縞めくらじま長ばんてん、刀の下緒のような真田紐さなだひもを帯代りにちょっきり結んで、なるほど両脚が釘抜のように内側へ曲がっている。
絶えずそれを羞恥しゅうちしたごとく、彼のように短身矮躯わいくで、かつ不具に近い近眼の隻眼者せきがんしゃで、その上に気むずかし屋の社交下手べたであったことから、至るところ西洋の女性にきらわれ通していた男が
M——氏は矮躯わいく赭顏しやがん、髮の半白な、元氣のいゝ老人であつた。
樹木とその葉:03 島三題 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)