“亂(み)” の例文
新字:乱
經文(きやうもん)の讀誦(どくじゆ)に抹香(まつかう)くさくなりて、娘(むすめ)らしき匂(にほ)ひは遠(とほ)かるべしと思(おも)ひしに、其(その)やうの氣(け)ぶりもなく、柳髮(りうはつ)いつも高島田(たかしまだ)に結(むす)ひ上(あ)げて、後(おく)れ毛(げ)一(ひ)と筋(すぢ)えりに亂(み)ださぬ嗜(たしな)みのよさ
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一念(いちねん)此處(こヽ)に集(あつ)まりては今更(いまさら)に紛(まぎ)らはすべき手段(しゆだん)もなく、朝(あさ)も晝(ひる)も燭(しよく)をとりても、はては學校(がくかう)へ行(ゆ)きても書(しよ)を開(ひ)らきても、西行(さいぎやう)の歌(うた)と令孃(ひめ)の姿(すがた)と入(い)り亂(み)だれて眼(め)の前(まへ)を離(はな)れぬに
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)