)” の例文
喜「お前さまは売卜者うらないしゃか、どうもえらいもんだね、売卜者ばいぼくしゃだから負けるか負けねえかをて置いて掛るから大丈夫だ、誠に有難うござえました」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「先生、今日おひまでしたら、神田まで附き合ってくれません? 私あすこでてもらいたいことがありますの。」
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「まあ、お聞きなさいよ。——貴方は、妙に、沈んで落着いて、考え事をしているように見える癖に、性急せっかちだね、——ちょっと年をお言いなさい、星をてあげますから。」
白髭の蟠竜軒にいる美惠比丘尼は何でも能くあたるが、別して病気のことなぞは功者だということを聞いたから、これへ往ってわが業病の全快するかないかをて貰わんと
しかし一人ずつ二階へ呼びあげてるので、小夜子が占てもらう間、庸三は下でしばらく待っていた。そのうちに小夜子がおりて来た。うらなわない前と表情に変りはなかった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
この忠義ものは、二人のうれいを憂として、紺屋から帰りがけに、千栽ものの、風呂敷包を持ったまま、内の前を一度通り越して、見附へ出て、土手際の売卜者うらないて貰った、と云うのであった。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これは恐れ入ります……宜うございますわたくしは死にます/\、私は蔵前の売卜者うらないて貰っても、お伺いをしても寿命が短かい、目の上に何とかいう黒子ほくろが現われてるといいましたが
昨夜ゆうべ娘のお梅が家出をいたした切りかいくれ行方が解りませぬから、家内中うちじゅうの心配大方ならず、おみくじを取るやら、卜筮うらないてもらうやら、大変な騒ぎをして居る処へ、不忍弁天の池に
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
頓と其の行先ゆくさきが分りませんので、梨売重助も心配して、お手紙一本お寄越しなさらない訳はないのだが、旅で煩っていらっしゃるのではないかと案じられるから、売卜者うらないしゃて貰ったり