“窺知”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きち64.7%
うかがいし29.4%
うかゞひし5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らが凡人よりも早く事物の要点を見る明晰めいせきの頭脳を有することは疑いなきも、また凡人の窺知きちし得ざる苦労をるのである。光圀卿みつくにきょう
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
採菊山人はすなわち山々亭有人さんさんていありんどにして仮名垣魯文かながきろぶんの歿後われら後学の徒をして明治の世に江戸戯作者の風貌を窺知うかがいしらしめしもの実にこの翁一人いちにんありしのみ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
馬鹿〻〻ばか/\しいことだが、此の様な事もあつたかと思ふと、何程都の人〻が将門におびえたかといふことが窺知うかゞひしられる。菅公におびえ、将門に魘え、天神、明神は沢山に世にまつられてゐる。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)