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窺知
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うかがいし
ふりがな文庫
“
窺知
(
うかがいし
)” の例文
採菊山人は
即
(
すなわち
)
山々亭有人
(
さんさんていありんど
)
にして
仮名垣魯文
(
かながきろぶん
)
の歿後われら後学の徒をして明治の世に江戸戯作者の風貌を
窺知
(
うかがいし
)
らしめしもの実にこの翁
一人
(
いちにん
)
ありしのみ。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
これは遂に知る道がない。今日竹渓の生涯を
窺知
(
うかがいし
)
るにはその子枕山の後年に
上木
(
じょうぼく
)
した遺稿二巻があるばかりである。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
『江頭百詠』は
詼謔
(
かいぎゃく
)
を旨とした『繁昌記』の文とは異って静軒が詩才の清雅なる事を
窺知
(
うかがいし
)
らしむるものである。
向嶋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
この時に賦した祭詩の詩の引は竹渓が平生の詩論を
窺知
(
うかがいし
)
らしむるものである。それ故
茲
(
ここ
)
にこれを掲げる。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しかしこの貴重なる記録は壮時の詩稿と合せて共に大正
癸亥
(
きがい
)
の災禍に
烏有
(
うゆう
)
となった。今日毅堂の生涯を
窺知
(
うかがいし
)
るべき資料は『薄遊吟草』一巻。『親灯余影』四巻。『毅堂丙集』五巻。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
そもそも一技芸の起らんとするや、そが創始時代の制作には必ず原始的なる粗野の精力とこれを発表する
簡朴
(
かんぼく
)
なる様式との
間
(
あいだ
)
に
後人
(
こうじん
)
の見て以て
窺知
(
うかがいし
)
るべからざる
秘訣
(
ひけつ
)
を蔵するものあり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
寝屋
(
ねや
)
の屏風
太鼓張
(
たいこばり
)
の
襖
(
ふすま
)
なぞ破れたるを、妻と二人して今までは互に
秘置
(
ひめお
)
きける古き
文
(
ふみ
)
反古
(
ほご
)
取出
(
とりいだ
)
して読返しながら張りつくろふ楽しみもまた
大厦高楼
(
たいかこうろう
)
を家とする
富貴
(
ふうき
)
の人の
窺知
(
うかがいし
)
るべからざる所なるべし。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“窺知”の意味
《名詞》
探って知ること。窺い知ること。
(出典:Wiktionary)
窺
漢検準1級
部首:⽳
16画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“窺”で始まる語句
窺
窺見
窺視
窺窬
窺伺
窺寄
窺得
窺測
窺覗
窺込