“窺視”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きし66.7%
うかがい33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不安なる期待の間上りくる怪体を窺視きしせるや、たちまちにして疑惧を明らかにしたる表情にて。
道成寺(一幕劇) (新字新仮名) / 郡虎彦(著)
被害者ダンネベルグ夫人以下四人が、いかなる理由の下に幼少の折渡来したか、また、その不可解きわまる帰化入籍については、いささかの窺視きしも許されない。依然鉄扉のごとくに鎖されている。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
そうして身動き一つ出来ず、微睡まどろむことも出来ないままに、離れ離れになってもだえている私たち二人の心を、窺視うかがいに来るかのように物怖ろしいのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)