-
トップ
>
-
うかゝ
若し
疑うて
立戻り、
予が
所行を
窺ひなど
致さうなら、
天も
照覽あれ、
汝が四
肢五
體を
寸々に
切裂き、
飽くことを
知らぬ
此墓を
肥すべく
撒き
散らさうぞよ。
持て我が
寢所へ來りし故
怪敷思ひ
片蔭に
隱れて
窺ひしに
夜着の上より我を
刺候樣子に付き
取押へて繩を
掛しなり
此儀公邊へ
訴へ此者を
吟味致さんと云ひけるを
而も其の
覗ツたところは、
彼自ら
神來の
響と信じてゐたので、描かぬ前の彼の元氣と内心の誇と
愉快と謂ツたら無かツた。彼の頭に描かれた作品は確に
立派なものであツたのだ。