“神來”のいろいろな読み方と例文
新字:神来
読み方割合
インスピラチオン50.0%
しんらい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されどモツアルトはみづから美しく強き夢のうちより其調を得たりといへり。こは畫工の上にも詩人の上にもあることにて、所謂神來インスピラチオン即是なり。眞の美術家の製作は無意識の邊より來る。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
蓋しゾラは天のなせる詩人なれば、おのれは空想を遠離けて批評をなし、試驗をなすとおもひつゝも、神來インスピラチオンに逢ひ、空想を役したり。ゾラは沒理想論を唱へつゝも大理想家の業をなしたり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
而も其のうかゝツたところは、かれみづか神來しんらいひゝきと信じてゐたので、描かぬ前の彼の元氣と内心の誇と愉快ゆくわいと謂ツたら無かツた。彼の頭に描かれた作品は確に立派りつぱなものであツたのだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)