“しんらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
信頼55.6%
震雷16.7%
神来11.1%
新來5.6%
新来5.6%
神來5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人にとってのヘルンは、最も信頼しんらいする良人であったと共に、一面ではまた『大きな駄々だだ坊や』でもあった。
公宗と両探題は、息もつまる思いでヒレ伏しているうちに、一かつ震雷しんらいのようなお声がうつばりから頭上へ落ちて来たかと思った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
所謂いわゆる神来しんらいの興がうちに動いて、歌にうつつかしているのは歌う声に魂のっているので分る。恐らくもうそばでお神さんや下女の聴いてることも忘れているだろう。お糸さんは最う人間のお糸さんでない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
貴殿あなた何處どこ御出身ごしゆつしんですか』と突然とつぜん高等商業かうとうしやうげふ出身しゆつしんなにがしいまある會社くわいしや重役ぢゆうやくおぼえ目出度めでた一人ひとりをとこ小介川文學士こすけがはぶんがくしとなりすわつて新來しんらいきやくひかけた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
一人ひとり毒瓦斯どくがすくべくつてまどすこけた。人々ひと/″\新來しんらいきやくそゝいだ。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
で、さっそく王女は、この新来しんらい客人きゃくじんが、ほかのれんじゅうとはまったくかわっていることに気がつきました。
而も其のうかゝツたところは、かれみづか神來しんらいひゝきと信じてゐたので、描かぬ前の彼の元氣と内心の誇と愉快ゆくわいと謂ツたら無かツた。彼の頭に描かれた作品は確に立派りつぱなものであツたのだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)