“震雷”の読み方と例文
読み方割合
しんらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大塔ノ宮の名は、敵にも味方にも、なにか雲表うんぴょう震雷しんらいみたいな畏怖と神秘感をもたれ、そのうごきには関東方など、神経質にまでなっている。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公宗と両探題は、息もつまる思いでヒレ伏しているうちに、一かつ震雷しんらいのようなお声がうつばりから頭上へ落ちて来たかと思った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
北雲の天は、相かわらずくらい。袁紹えんしょうは死し、曹操そうそうの威は震雷しんらいしている。——が、果たして、旧土の亡民は、心からその威に服しているかどうか。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)