あたへ)” の例文
およそこの倭建の命、國けに𢌞りでましし時、久米くめあたへが祖、名は七拳脛つかはぎつね膳夫かしはでとして御伴仕へまつりき。
またはたみやつこの祖、あやあたへの祖、またみきむことを知れる人、名は仁番にほ、またの名は須須許理すすこり等、まゐ渡り來つ。かれこの須須許理、大御酒をみて獻りき。
ここに天皇、吉備きび海部あまべあたへが女、名は黒日賣くろひめそれ容姿端正かほよしと聞こしめして、喚上めさげて使ひたまひき。然れどもその大后の嫉みますをかしこみて、本つ國に逃げ下りき。