“直道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すぐみち20.0%
ひたみち20.0%
ただみち10.0%
じきどう10.0%
ただぢ10.0%
ちょくどう10.0%
ちよくだう10.0%
なほみち10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
○さてわが塩沢しほさはは江戸をさることわづかに五十五里なり、直道すぐみちはからばなほ近かるべし。雪なき時ならば健足たつしやの人は四日ならば江戸にいたるべし。
みれば砂塵さぢんを蹴立てつゝ、路無き原を直道ひたみち
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
別居せる直道ただみちは旅行中にていまかへらず、貫一はあだかもお峯の死体の出でし時病院より駈着かけつけたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「しるべし無仏性の道取聞取、これ作仏の直道じきどうなりといふことを。」道元はかく解した。従って六祖の答えは十分でない。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
月夜つくよよみ妹に逢はむと直道ただぢから吾は来つれど夜ぞふけにける 〔巻十一・二六一八〕 作者不詳
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
堯舜ぎょうしゅんの世アウガスタスの黄金時代に勝る楽園国を地上に建てしならん、しかれどもこれ彼の「否な否な然り然り」の直道ちょくどうを以て実行し得べきものにあらず、是と和し彼と戦い
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
元岱直賢の後を襲いだものが直養ちよくやうである。直賢にもと直道ちよくだう直温ちよくをんの二子があつて、其次の第三子が直養である。長直道は早世し、仲直温は「蔭仕西闈侍医、叙法眼、又先歿」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
豊洲は中年にして与力の職を弟直道なほみちに譲り、くだに授けたと云ふ。墓誌に徴するに、与力を勤むることゝなつてから本郷に住んだ。致仕の後には「下帷郷南授徒」と書してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)