“直(ぴつた)” の例文
其にお前、昨夜(ゆふべ)も宵の口にお前の宅(うち)の前を通つたら、直(ぴつた)り戸を締めて、隣の洗濯屋の婆さんに聞いたら、其前の晩から歸らないつて言つてたよ。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
売淫が直(ぴつた)りはまるやうな女も、世間にはないことでもないのだし、水商売にのみ適した女もない訳ではなかつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
銀幕に吸ひついたり飜訳小説に読み耽(ふけ)つてゐる時ほど、気持に直(ぴつた)り来なかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
氷川にはちよつと直(ぴつた)り来ないやうな感じであつた。
倒れた花瓶 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)