ぢつ)” の例文
『そら分りまんがな、ぢつきに。……カザがしますよつて、えカザや。……んぼ隱れなはつても、あきまへんで。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
『あゝ、しんど。……此頃はちよツとも歩きまへんよつて、ちいと歩くと、ぢつきに疲勞くたぶれますのや。』
東光院 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「スベシ、が氣に喰はんさかい、遲う納めたるて、仙藏はんはいつも言ふんやないか。御納メ下サレタク願ヒ奉リ候。と書いてれや、ぢつきに納めたるて、あの人は言ふてるんやよつて、スベシが焦げたら、今度は直きに納めはるやろ。」
太政官 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)