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へいせい
ふりがな文庫
“
平静
(
へいせい
)” の例文
旧字:
平靜
「そうだが、このさきはわからないが、とにかくいまのところでは天下
平静
(
へいせい
)
、
御岳
(
みたけ
)
の
兵学大講会
(
へいがくだいこうえ
)
も、今年は
定
(
さだ
)
めしにぎわしかろう」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
時分
(
じぶん
)
の
不安
(
ふあん
)
、
焦燥
(
しょうそう
)
、
無念
(
むねん
)
、
痛心
(
つうしん
)
……
今
(
いま
)
でこそすっかり
精神
(
こころ
)
の
平静
(
へいせい
)
を
取
(
と
)
り
戻
(
もど
)
し、
別
(
べつ
)
にくやしいとも、
悲
(
かな
)
しいとも
思
(
おも
)
わなくなりましたが
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
晩方
(
ばんがた
)
にかけて、ひとしきり、
風
(
かぜ
)
も
波
(
なみ
)
も
高
(
たか
)
かったが、それもしだいに
静
(
しず
)
まって、
海
(
うみ
)
は、もとの
平静
(
へいせい
)
にかえりました。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
下宿の老婦人は、アンを見ると、
驚愕
(
きょうがく
)
に近い表情になって、彼女のところへ飛んできたが、傍に仏が立っているのに気がつくと、
俄
(
にわか
)
に
平静
(
へいせい
)
に戻ろうと努力し
英本土上陸戦の前夜
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
そして当時
平静
(
へいせい
)
に仕事をしていたけれども、その裏面には
憤
(
いきどお
)
りを
含
(
ふく
)
んでいたことが言いたかったのだ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
と、
平静
(
へいせい
)
な
顔色
(
かおいろ
)
に
戻
(
もど
)
つて
答
(
こた
)
えた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
しかしながら、こうした
子供
(
こども
)
の
体
(
からだ
)
にも、またすこしの
間
(
あいだ
)
は、
平静
(
へいせい
)
なときがありました。
雲と子守歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
果
(
はた
)
して
心
(
こころ
)
の
平静
(
へいせい
)
が
保
(
たも
)
てるであろうか、
果
(
はた
)
して
昔
(
むかし
)
の、あの
醜
(
みぐる
)
しい
愚痴
(
ぐち
)
やら
未練
(
みれん
)
やらが
首
(
こうべ
)
を
擡
(
もた
)
げぬであろうか……
何
(
ど
)
う
考
(
かんが
)
えて
見
(
み
)
ても
自分
(
じぶん
)
ながら
危
(
あぶな
)
ッかしく
感
(
かん
)
じられてならないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
近国
(
きんごく
)
へうわさがもれては
外聞
(
がいぶん
)
にかかわるというので、
昨夜
(
ゆうべ
)
のさわぎはいっさい
秘密
(
ひみつ
)
にするよう、
家中
(
かちゅう
)
一
統
(
とう
)
へ
申
(
もう
)
し
渡
(
わた
)
しがあって、ほどなく、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
一
帯
(
たい
)
、つねの
平静
(
へいせい
)
に返っていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
自分
(
じぶん
)
は、もうなんにも
刺戟
(
しげき
)
を
欲
(
ほっ
)
しない。またたいした
欲望
(
よくぼう
)
もない。ただ、
平静
(
へいせい
)
にじっとしていたい。この
電燈
(
でんとう
)
が、
自分
(
じぶん
)
であったら、
自分
(
じぶん
)
は、どんなに
幸福
(
こうふく
)
であろう……と
思
(
おも
)
ったのでした。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
静
常用漢字
小4
部首:⾭
14画
“平”で始まる語句
平
平常
平生
平素
平和
平坦
平伏
平地
平日
平家