平生へいせい)” の例文
敲音なども、平生へいせい使い慣れた卓子テーブルには早く起り、又諸種の心霊現象も、霊媒自身の居室でやるのが、最も容易に起り易いものである……。
こちらの世界せかいてからの私達わたくしたち全然ぜんぜん飲食いんしょくをいたしませぬので、したがってこまかいことはわかりませぬが、ただわたくし守護しゅごしているこのおんな(T夫人ふじん)の平生へいせい様子ようすからかんがえてますと
もちろん一たん事ある時は個人の利益や個人の財産生命も投げ出さねばならぬが、平生へいせい何事についても国民より重い犠牲ぎせいを要求するような国家は、国家の一大目的にそむいているもので
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
奉「恒太郎其の方父清兵衞儀、永々なが/\長二郎を世話いたし、此の度の一件に付長二郎平生へいせいの所業心懸とう逐一申立てたるに付、かみの御都合にも相成り、かつ師弟の情合じょうあい厚き段神妙の至り誉め置くぞ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
平生不曾接冠纓 平生へいせいかつ冠纓かんえいせっせず
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
私は一冊の手帳を求め、平生へいせいこれを懐中かいちゅうして居るようにした。そうすると霊気が浸潤しんじゅんして、筆の運びがはやいからである。
じつ平生へいせい指導役しどうやくのお爺様じいさまからも、いろいろうけたまわってるのでございまするが、なにやらちかねるところもありますので、丁度ちょうどおりかんがえてねんしてたような次第しだいで……。