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平生
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つね
ふりがな文庫
“
平生
(
つね
)” の例文
紋「うむ、
今日
(
きょう
)
はお兄上様からお
心入
(
こゝろいれ
)
の物を下され、それを持参いたしたお使者で、
平生
(
つね
)
の五郎治では無かった、誠に使者
太儀
(
たいぎ
)
」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
始て
怖気付
(
おじけづ
)
いて
遁
(
に
)
げようとするところを、
誰家
(
どこ
)
のか小男、
平生
(
つね
)
なら持合せの黒い
拳固
(
げんこ
)
一撃
(
ひとうち
)
でツイ
埒
(
らち
)
が明きそうな小男が飛で来て、銃劒
翳
(
かざ
)
して胸板へグサと。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
猶
逗
(
とど
)
まりて
三八
いたはり給へと、
実
(
まこと
)
ある詞を便りにて
日比
(
ひごろ
)
経
(
ふ
)
るままに、
三九
物みな
平生
(
つね
)
に
邇
(
ちか
)
くぞなりにける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
と語り
了
(
おわ
)
って、また高く笑った。今は全く顔付も冴えざえとした
平生
(
つね
)
の主人であった。細君は笑いながら聞き了りて、一種の感に打たれたかのごとく首を傾けた。
太郎坊
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
寒い戸外の空気に冷えたその
頬
(
ほお
)
はいつもより
蒼白
(
あおじろ
)
く自分の
眸子
(
ひとみ
)
を射た。不断から
淋
(
さむ
)
しい
片靨
(
かたえくぼ
)
さえ
平生
(
つね
)
とは違った意味の淋しさを消える瞬間にちらちらと動かした。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
『兄さん、貴方は死んで呉れちゃいやですよ。決して死ぬんじゃありませんよ。貴方は
普通
(
ただ
)
の
兵士
(
へいたい
)
ですよ。
戦争
(
いくさ
)
の時、死ぬ為に、
平生
(
つね
)
から扶持を受けてる人達とは違ってよ。兄さん自分から好んで、』
昇降場
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
尋るに本多長門守
領分
(
りやうぶん
)
遠州
榛原
(
はいばら
)
郡水呑村千五百石の
村名主
(
むらなぬし
)
九郎右衞門が實の弟に九郎兵衞と云者
有
(
あり
)
平生
(
へいぜい
)
より
心
(
こゝろ
)
正
(
たゞ
)
しからず其が
菩提
(
ぼだい
)
所に
眞言宗
(
しんごんしう
)
大石山不動院と云寺
有
(
あり
)
此住寺も又大の
道樂
(
だうらく
)
者にて同氣相求るの
諺
(
ことわざ
)
に
泄
(
もれ
)
ず九郎兵衞と
平生
(
つね
)
に親しくなしけるが九郎兵衞は豫て
袋井宿
(
ふくろゐじゆく
)
三笠屋
(
みかさや
)
甚
(
じん
)
右衞門が
抱
(
かゝ
)
へ遊女お芳を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さっぱり解らず、伊之吉は
平生
(
つね
)
に変ったこともなく、此の頃では仕事場へも出まして稼いでおりますから、何うしても手懸りが付きません。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そも
平生
(
つね
)
の
七二
行徳
(
ぎやうとく
)
のかしこかりしは、仏につかふる事に
志誠
(
まごころ
)
を尽せしなれば、其の
童児
(
わらは
)
を
七三
やしなはざらましかば、
七四
あはれよき法師なるべきものを。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
六九
こよひの
奇妙
(
きめう
)
既に一鳥声あり。我ここにありて
七〇
心なからんやとて、
平生
(
つね
)
のたのしみとする
俳諧風
(
はいかいぶり
)
の十七
言
(
こと
)
を、しばし
七一
うちかたぶいていひ出でける。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
“平生”の意味
《名詞・形容動詞》
普段。常日頃。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“平生”で始まる語句
平生着
平生服
平生帶
平生穿
平生夢寐
平生由緒