“小馬鹿”の読み方と例文
読み方割合
こばか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雑草のかげにつくばいながらじっとそのを見上げていると、又してもあの、人を小馬鹿こばかにしたような、賢女振った顔が眼先にちらついて、胸糞むなくそが悪くなって来る。
猫と庄造と二人のおんな (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
宇宙を小馬鹿こばかにしたような、ぬけぬけしいおとなしさだ。だから、太陽の光線とじか取引とりひきである。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そこで、僕に云わせると、失恋のきょく、命をなげだして、恋敵こいがたきと無理心中をやった熊内中尉は、大馬鹿者だと思う。鰻のにおいを嗅いだに終った竹花中尉も、小馬鹿こばかぐらいのところさ。
恐しき通夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)