“胸糞”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むなくそ92.9%
むねくそ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
書庫と言わるる牡蠣殻のはきだめは、考えても胸糞むなくそが悪くなる。山のようにつんだ紙、インキ、なぐり書きだ。だれかがそんなものを書いたんだ。
彼は、胸糞むなくそがわるくなって、ぺっと、ゆかに唾を吐いた。すると、隣りにいたイギリス人が、こっぴどい言葉で、彼の公徳心こうとくしんのないことを叱りつけた。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
よくよく気が合わぬのだと思って、心のうちで泣くよりほかなかった。新吉の仕向けは、まるでうらかえしたようになって、顔を見るのも胸糞むねくそが悪そうであった。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)