馬鹿者フール)” の例文
その夢の中の私の言葉が、今でも時時聞える時、私は可笑しさに轉がりながら、自分の中の何所かに住んでる、或る「馬鹿者フール」の正體を考へるのである。
宿命 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
その夢の中の私の言葉が、今でも時時聞える時、私は可笑しさにころがりながら、自分の中の何所かに住んでる、或る「馬鹿者フール」の正体を考へるのである。(『いのち』1937年10月号)
田舎の時計他十二篇 (新字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)