“ばかもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バカモノ
語句割合
莫迦者43.8%
馬鹿者31.3%
愚魯漢12.5%
痴者12.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのつれ ああ云ふ莫迦者ばかものは女と見ると、悪戯いたづらをせぬとも限りません。幸ひ近くならぬ内に、こちらの路へ切れてしまひませう。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「ぜひもないが……はてさて、身をわきまえぬほど始末のわるい者はないの。山の高さも知れぬ無智をもって山にとりつく莫迦者ばかものがあるかっ」
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宵とは云へ、月夜とは云へ、にぎやかい往来とは云つても、なにかの馬鹿者ばかものにからかはれたのであらうと親たちは想像したので、弥助は表へ出てみたが、そこらには彼女かれを追つて来たらしい者の影もみえなかつた。
「フーラー博士よ。日本海軍の字引には——降伏——の二字なし。武田博士は絶海の孤島にあり。『最上』にはいないぞ。わが武田博士は、なんじらの弟子になるような馬鹿者ばかものにあらず。フーラー博士よ。汝こそわが偉大なる武田博士の弟子となれ。」
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
十兵衞といふ愚魯漢ばかものは自己が業の粗漏てぬかりより恥辱を受けても、生命惜しさに生存いきながらへて居るやうな鄙劣けちな奴では無かりしか、如是かゝる心を有つて居しかと責めては後にてとむらはれむ
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
味気なき世に未練はもたねばものの見事に死んで退けて、十兵衛という愚魯漢ばかものは自己が業の粗漏てぬかりより恥辱を受けても、生命惜しさに生存いきながらえて居るような鄙劣けちやつではなかりしか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「この痴者ばかもの、気をけろ」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
昨夜ゆうべ、お朋友ともだちの家でがはじまって、朝まで打ち続けてやっと帰ったところです、文学者なんて云う奴は、皆痴者ばかものの揃いですからね、……そこに蒲団ふとんがある、って敷いてください)
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)