“ばかもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:バカモノ
語句割合
莫迦者38.9%
馬鹿者38.9%
愚魯漢11.1%
痴者11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのつれ ああ云ふ莫迦者ばかものは女と見ると、悪戯いたづらをせぬとも限りません。幸ひ近くならぬ内に、こちらの路へ切れてしまひませう。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
なにもそんな不思議ふしぎな効力はないとの結論で、たちまちその研究熱がめてしまって、今日こんにちではだれもその淫羊藿説いんようかくせつを信ずる馬鹿者ばかものはなくなった。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
味気なき世に未練はもたねばものの見事に死んで退けて、十兵衛という愚魯漢ばかものは自己が業の粗漏てぬかりより恥辱を受けても、生命惜しさに生存いきながらえて居るような鄙劣けちやつではなかりしか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「この痴者ばかもの、気をけろ」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)