トップ
>
莫迦者
>
ばかもの
ふりがな文庫
“
莫迦者
(
ばかもの
)” の例文
「ぜひもないが……はてさて、身を
弁
(
わきま
)
えぬほど始末のわるい者はないの。山の高さも知れぬ無智をもって山にとりつく
莫迦者
(
ばかもの
)
があるかっ」
剣の四君子:05 小野忠明
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その
伴
(
つれ
)
ああ云ふ
莫迦者
(
ばかもの
)
は女と見ると、
悪戯
(
いたづら
)
をせぬとも限りません。幸ひ近くならぬ内に、こちらの路へ切れてしまひませう。
往生絵巻
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それに私は、彼女と結婚した——
愚鈍
(
ぐどん
)
な卑屈な、目の見えぬ
莫迦者
(
ばかもの
)
だつたのだ。私は! 私の罪は、——いや、誰に話しをしてゐるか忘れないやうにしなければ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何と私は
莫迦者
(
ばかもの
)
あつかいされたことか。ああ、それで読めた。外科手術の大家たる瀬尾教授と彼女が並んで歩いていたのも、その脚の移植手術を教授に頼んだものに違いない。
大脳手術
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
莫迦者
(
ばかもの
)
のミシフォロが負けて
大袈裟
(
おおげさ
)
な呻声を発したのだ。
光と風と夢
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
▼ もっと見る
「
莫迦者
(
ばかもの
)
、そのざまは何だ。」
野に臥す者
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
然るところ、今朝に及び、北畠殿には、はや御当家と、お手切れの覚悟あると聞き、さてはと、
臍
(
ほぞ
)
を噛みましたものの、もはやどうもなりませぬ。……実に、拙者は、
莫迦者
(
ばかもの
)
でござりまする
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼女が身分の
賤
(
いや
)
しい者と結婚した時にも良人は一族の者が
彼女
(
あれ
)
と縁を切ると云ふのに反對したんだよ。そして彼女が
亡
(
な
)
くなつたといふ報らせが來た時には、あの人はまるで
莫迦者
(
ばかもの
)
のやうに泣いたのさ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
莫迦者
(
ばかもの
)
、
退
(
の
)
かぬか。」
野に臥す者
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
莫
漢検準1級
部首:⾋
10画
迦
漢検準1級
部首:⾡
9画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“莫迦”で始まる語句
莫迦
莫迦莫迦
莫迦々々
莫迦気
莫迦野郎
莫迦囃
莫迦氣
莫迦力
莫迦臭
莫迦大