“ひしゆ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
匕首80.0%
被酒20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
門閥もんばつの為め、自我の為めに、毒薬と匕首ひしゆとを用ゐることをはばからない Cesareチエザレ Borgiaボルジア を、君主の道徳の典型としたのなんぞを、真面目に受け取るわけには行かない。
妄想 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
拳銃や、トルコ刀や、ヤタガンと云ふ曲つたたうや、匕首ひしゆなんぞの種々な形をしたのが、その男の前に積み上げてある。僕が近寄ると、その男は身を屈めた。僕はその様子を見てゐた。
不可説 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
榛軒が多紀茝庭たきさいていの家に於て、被酒ひしゆして人と争つたのを聞き、霊枢年忌の文を引いて諫めたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)