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匕首
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ひしゆ
ふりがな文庫
“
匕首
(
ひしゆ
)” の例文
渡すとき、自分は刃の方を持ち、武蔵には石突の方を向けて出した。
匕首
(
ひしゆ
)
を
懐
(
ふところ
)
にしてゐた武蔵も、思はずハツと平伏して、薙刀を押し頂いたのである。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
現在の恋愛に胸を
剜
(
えぐ
)
るやうな鋭さがあり、身を殺すやうな劇烈な作用があつて見れば、何も未知の女の己の上に加へようとする
匕首
(
ひしゆ
)
や毒薬を顧みるには及ばない。
復讐
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
門閥
(
もんばつ
)
の為め、自我の為めに、毒薬と
匕首
(
ひしゆ
)
とを用ゐることを
憚
(
はばか
)
らない
Cesare
(
チエザレ
)
Borgia
(
ボルジア
)
を、君主の道徳の典型としたのなんぞを、真面目に受け取るわけには行かない。
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
拳銃や、トルコ刀や、ヤタガンと云ふ曲つた
刀
(
たう
)
や、
匕首
(
ひしゆ
)
なんぞの種々な形をしたのが、その男の前に積み上げてある。僕が近寄ると、その男は身を屈めた。僕はその様子を見てゐた。
不可説
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
“匕首”の解説
匕首(あいくち、ひしゅ)または合口(あいくち)は、鍔(つば)の無い短刀のこと。本来の日本語では「合口」であったが、中国の「匕首」(ひしゅ、)と混同され、現在はどちらの表記でも「あいくち」で意味が通る。また、本来の「匕首」は、その形状・定義も合口とは厳密には異なる。
(出典:Wikipedia)
匕
漢検1級
部首:⼔
2画
首
常用漢字
小2
部首:⾸
9画
“匕首”で始まる語句
匕首傷
匕首拵
匕首一閃