“のぞか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして右の掌だけ半分ほど胸の処からのぞかして、襦袢の襟を抑えた。その指に指輪が光っていた。崩れた膝の間から派手な長襦袢がこぼれている。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
落日の華やかさもなく、けさがたからの風は蕭々しょうしょうと一日じゅう吹き続けたまま暮れて行くのであるが、翁には心なしか、左手の垂れ雲の幕の裾が一二尺かすのぞかれて行くように思われた。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)