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除
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のぞ
ふりがな文庫
“
除
(
のぞ
)” の例文
しのぐ事あたはざるもの
飢餲
(
きかつ
)
にうれふるものには其金銀を與へてくるしみを
除
(
のぞ
)
き給ひしが
當時
(
たうじ
)
のありさまを見るにさしてこゝ一日人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
寛平法皇の(帝の御父)御心には時平の
任
(
にん
)
を
除
(
のぞ
)
き 菅神御一人に国政をまかせ玉はんとのおぼしめしありしに、延喜元年正月三日
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
代金
(
だいきん
)
は
誰
(
だれ
)
がきめたものか、いづこも
宿賃
(
やどちん
)
二三
百円
(
びやくゑん
)
を
除
(
のぞ
)
いて、
女
(
をんな
)
の
収入
(
しうにふ
)
は
客
(
きやく
)
一人
(
ひとり
)
につき
普通
(
ふつう
)
は三
百円
(
びやくゑん
)
から五
百円
(
ひやくゑん
)
、一
泊
(
ぱく
)
は
千円
(
せんゑん
)
以上
(
いじやう
)
だと
云
(
い
)
ふ。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
「幸七と孫作は死體を抱き起してゐますから、此二人は一番ひどく、若い女共を
除
(
のぞ
)
けば少しつづは皆んなが附いてゐましたよ」
銭形平次捕物控:166 花見の果て
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今詳に之を知るに
由
(
よし
)
なしと雖も、蛤貝の殼の内に魚鱗の
充實
(
じうじつ
)
したるを
發見
(
はつけん
)
する事有れば貝殼を以て魚鱗を
掻
(
か
)
き
除
(
のぞ
)
く事の有りしは
慥
(
たしか
)
なるべし。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
▼ もっと見る
さういふ
片
(
かた
)
わの
年輪
(
ねんりん
)
のことを『
擬年輪
(
ぎねんりん
)
』と
呼
(
よ
)
びます。これはその
木
(
き
)
の
生長年數
(
せいちようねんすう
)
を
數
(
かぞ
)
へるときは
除
(
のぞ
)
いて
數
(
かぞ
)
へなければなりません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
〔譯〕
歴代
(
れきだい
)
の帝王、
唐虞
(
たうぐ
)
を
除
(
のぞ
)
く外、眞の
禪讓
(
ぜんじやう
)
なし。
商周
(
しやうしう
)
已下
(
いか
)
秦漢
(
しんかん
)
より今に至るまで、凡そ二十二史、皆武を以て國を開き、文を以て之を治む。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
さうして
又
(
また
)
食料
(
しよくれう
)
を
求
(
もと
)
める
爲
(
ため
)
に
勞力
(
らうりよく
)
を
他
(
た
)
に
割
(
さ
)
くことによつて、
作物
(
さくもつ
)
の
畦間
(
うねま
)
を
耕
(
たがや
)
すことも
雜草
(
ざつさう
)
を
除
(
のぞ
)
くことも一
切
(
さい
)
が
手後
(
ておく
)
れに
成
(
な
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そうしてその
眼
(
め
)
には
暖
(
あたたか
)
な
健全
(
けんぜん
)
な
輝
(
かがやき
)
がある、
彼
(
かれ
)
はニキタを
除
(
のぞ
)
くの
外
(
ほか
)
は、
誰
(
たれ
)
に
対
(
たい
)
しても
親切
(
しんせつ
)
で、
同情
(
どうじょう
)
があって、
謙遜
(
けんそん
)
であった。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
汗
(
あせ
)
と、わきがと、
湯無精
(
ゆぶしやう
)
を
除
(
のぞ
)
いては、
女
(
をんな
)
は——
化粧
(
けしやう
)
の
香料
(
かうれう
)
のほか、
身
(
み
)
だしなみのいゝ
女
(
をんな
)
は、
臭
(
くさ
)
くはないものと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
憚
(
はゞか
)
りながら
鼻
(
はな
)
はきく。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それから
競技者
(
プレーヤー
)
は
悉
(
ことごと
)
く、
王樣
(
わうさま
)
と
女王樣
(
ぢよわうさま
)
と
愛
(
あい
)
ちやんとを
除
(
のぞ
)
いては、
禁錮
(
きんこ
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れられ、
死刑
(
しけい
)
の
宣告
(
せんこく
)
を
待
(
ま
)
つばかりでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
だから、私たちが城塞の下についたころには、私たち二人を
除
(
のぞ
)
いたあとの一行全部は、
後遅
(
おく
)
れてしまったのであった。
暗号音盤事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
火口
(
かこう
)
の
上皮
(
じようひ
)
が
一兩日
(
いちりようじつ
)
の
間
(
あひだ
)
に
取
(
と
)
り
除
(
のぞ
)
かれると、
噴火現象
(
ふんかげんしよう
)
は
更
(
さら
)
に
高調
(
こうちよう
)
して
來
(
き
)
て、
遂
(
つひ
)
に
鎔岩
(
ようがん
)
を
流出
(
りゆうしゆつ
)
せしめる
程度
(
ていど
)
に
達
(
たつ
)
する。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
自分はもと山多き地方に
生長
(
せいちょう
)
したので、河といえばずいぶん大きな河でもその水は透明であるのを見慣れたせいか、初めは武蔵野の流れ、多摩川を
除
(
のぞ
)
いては
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
しかし、この人達も、短い練習の時間だけは、非常に
真摯
(
しんし
)
に、熱心で、
漕法
(
そうほう
)
は、英国の
剣橋
(
ケンブリッジ
)
大学を
除
(
のぞ
)
いては、皆、レカバリイが少ないのが、目につきました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
今日、ある人(しひて名を
除
(
のぞ
)
く)から聞けば、君と加藤の妹との間には多少の意義があるとのことに候ふが、それはほんたうか
如何
(
いかに
)
、お知らせくだされたく
候
(
そうろう
)
。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
然
(
しか
)
しただ一人久保田さんが
纎細
(
せんさい
)
緻
密
(
みつ
)
な
作品
(
さくひん
)
を書く人でありながら
球突
(
たまつき
)
ではひどく
不器用
(
ぶきよう
)
なのを
除
(
のぞ
)
けばそれぞれに
球突
(
たまつき
)
の中にも
作品
(
さくひん
)
の
感
(
かん
)
じが
現
(
あらは
)
れてくるから
面
(
おも
)
白い。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その形は小なれども、
略
(
ほ
)
ぼ
前
(
さき
)
に見つる龍卷に似て、碧き光眼を射たり。こはわが未だ
除
(
のぞ
)
かざる驚怖の幻出する所なるか、將た未だ
滅
(
き
)
えざる記念の
化現
(
けげん
)
する所なるか。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼
(
かれ
)
が、どんなことを
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
に
思
(
おも
)
っているか
知
(
し
)
った
人
(
ひと
)
はありません。ただ、
彼
(
かれ
)
が、こうして、いるうちに、
彼
(
かれ
)
を
除
(
のぞ
)
いて
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は、せっせと
駆
(
か
)
け
足
(
あし
)
をしていたのであります。
生きている看板
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
有毒
(
うどく
)
の
雜木
(
ざつぼく
)
これらの
境界
(
さかひ
)
の内に滿つれば、今はたとひ耕すともたやすく
除
(
のぞ
)
き難からむ 九四—九六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
此
(
こ
)
の
本
(
ほん
)
にあつめたものは、その二ツ三ツを
除
(
のぞ
)
いて、みんなわたしの
獨創
(
どくそう
)
による
作品
(
さくひん
)
であります。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
さうして
日本人
(
にほんじん
)
の
着
(
き
)
て
居
(
を
)
る
衣服
(
いふく
)
は
絹物
(
きぬもの
)
を
除
(
のぞ
)
いた
外
(
ほか
)
のものは
悉
(
こと/″\
)
く
外國
(
ぐわいこく
)
から
輸入
(
ゆにふ
)
されるものである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
「青木! おい、
堪忍
(
かんにん
)
してくれ、なあおいおれは悪かった、おれは今日から三害を
除
(
のぞ
)
くんだ」
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
今
(
いま
)
も
其
(
その
)
面影
(
おもかげ
)
が
殘
(
のこ
)
つて、
此
(
この
)
朝日島
(
あさひたう
)
中
(
ちう
)
、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
と
私
(
わたくし
)
とを
除
(
のぞ
)
いたら
其
(
その
)
次
(
つぎ
)
の
撰手
(
チヤンピオン
)
と
云
(
い
)
つてもよからう、
私
(
わたくし
)
は
世界
(
せかい
)
漫遊
(
まんゆう
)
以來
(
いらい
)
久
(
ひさ
)
しく「ボール」を
手
(
て
)
にせぬから
餘程
(
よほど
)
技倆
(
ぎりよう
)
も
落
(
お
)
ちたらうが
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
また民間ではこれを薬用に用いるので有名でもある。ドクダミとは
毒痛
(
どくいた
)
みの意だともいわれ、またあるいは毒を
矯
(
た
)
め
除
(
のぞ
)
くの意だともいわれ、身体の毒を追い出すに使われている。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
そんなことが出來るなら、私はあなたが大好きだと云つたでせう。だけど、私はあなたを好かないと云ひます。ジョン・リードを
除
(
のぞ
)
けば、世界中で誰よりもあなたが一番嫌ひです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そうしてそれが人間の
毬栗頭
(
いがぐりあたま
)
であった。——広い部屋には、自分とこの二人を
除
(
のぞ
)
いて、誰もいない。ただ電気灯がかんかん
点
(
つ
)
いている。大変静かだ、と思うとまた下座敷でわっと笑った。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
さうとは
知
(
し
)
らずチッバルトどのをお
歎
(
なげ
)
きゃるとのみ
思召
(
おぼしめ
)
され、
其
(
その
)
歎
(
なげき
)
を
除
(
のぞ
)
かうとてパリスどのへ
無理強
(
むりじ
)
ひの
婚禮沙汰
(
こんれいざた
)
、
其時
(
そのとき
)
姫
(
ひめ
)
が
庵室
(
いほり
)
へわせられ、
此
(
この
)
二
度
(
ど
)
の
祝言
(
しうげん
)
を
脱
(
のが
)
るゝ
手段
(
すべ
)
を
教
(
をし
)
へてくれい
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
美田
(
みた
)
の源次が
堀川
(
ほりかは
)
の功名に
現
(
うつゝ
)
を
拔
(
ぬ
)
かして
赤樫
(
あかがし
)
の木太刀を振り舞はせし十二三の昔より、
空肱
(
からひぢ
)
撫
(
な
)
でて長劒の輕きを
喞
(
かこ
)
つ二十三年の春の
今日
(
けふ
)
まで、世に畏ろしきものを見ず、
出入
(
いでい
)
る息を
除
(
のぞ
)
きては
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
先年
名佐
(
なさ
)
技師
(
ぎし
)
が
地質調査
(
ちしつてうさ
)
の為め
探検
(
たんけん
)
して之より
帰
(
かへ
)
られし処とす、衆
露宿
(
ろしゆく
)
を此に
取
(
と
)
る、人夫十数人
拮据勉励
(
きつきよべんれい
)
、大石を
除
(
のぞ
)
きて磧中を
堀
(
ほ
)
り温泉塲二ヶ
所
(
しよ
)
を
作
(
つく
)
る、泉石幾年の
苔
(
こけ
)
を
帯
(
お
)
び
汚穢
(
をくわい
)
甚しきを以て
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
ずうっと遠くで少しの音が思い出したように
鳴
(
な
)
っているだけ、雨もやみ電光ばかりが空を
亘
(
わた
)
って、雲の
濃淡
(
のうたん
)
、空の地形図をはっきりと示し、また
只
(
ただ
)
一本を
除
(
のぞ
)
いて、嵐に
勝
(
か
)
ちほこった百合の
群
(
むれ
)
を
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
東京から
引越
(
ひっこし
)
当座
(
とうざ
)
の彼等が
態
(
ざま
)
は、
笑止
(
しょうし
)
なものであった。昨今の知り合いの石山さんを
除
(
のぞ
)
く外
知人
(
しりびと
)
とては
素
(
もと
)
よりなく、何が何処にあるやら、
何
(
ど
)
れを
如何
(
どう
)
するものやら、
何角
(
なにか
)
の様子は一切
分
(
わ
)
からず。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
穀物が第一膏
而已
(
のみ
)
に相成候趣に御座候、今より二ヶ月も相立候得ば必病氣を
除
(
のぞ
)
き可
レ
申と、口を極めて申居候。此度は
決而
(
きつと
)
全快仕可
レ
申候間御安心可
レ
被
レ
成候。此度
荒々
(
あら/\
)
病氣の
所行
(
なりゆき
)
も申上置候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
入京会葬を
止
(
とど
)
むるの事、遺詔に
出
(
い
)
づと云うと
雖
(
いえど
)
も、諸王、
責
(
せめ
)
を
讒臣
(
ざんしん
)
に
托
(
たく
)
して、
而
(
しこう
)
して其の
奸悪
(
かんあく
)
を
除
(
のぞ
)
かんと云い、
香
(
こう
)
を
孝陵
(
こうりょう
)
に進めて、而して吾が誠実を致さんと云うに至っては、
蓋
(
けだ
)
し
辞柄
(
じへい
)
無きにあらず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
餘程
(
よほど
)
の
頑固
(
がんこ
)
な
人
(
ひと
)
を
除
(
のぞ
)
いてたいてい
皆
(
みな
)
信
(
しん
)
ずることになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
寛平法皇の(帝の御父)御心には時平の
任
(
にん
)
を
除
(
のぞ
)
き 菅神御一人に国政をまかせ玉はんとのおぼしめしありしに、延喜元年正月三日
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この八
卦
(
け
)
は間違ひもなく當るよ。——お松と仲の良い男は一體誰なんだ。お松が命にかけてもかばつてやらうと言ふのは——八五郎を
除
(
のぞ
)
いてだよ
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
而
(
さう
)
して
其眼
(
そのめ
)
には
暖
(
あたゝか
)
な
健全
(
けんぜん
)
な
輝
(
かゞやき
)
がある、
彼
(
かれ
)
はニキタを
除
(
のぞ
)
くの
外
(
ほか
)
は、
誰
(
たれ
)
に
對
(
たい
)
しても
親切
(
しんせつ
)
で、
同情
(
どうじやう
)
が
有
(
あ
)
つて、
謙遜
(
けんそん
)
であつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
近
(
ちか
)
い。が
焼山
(
やけやま
)
である。
唐黍
(
たうもろこし
)
も
焦
(
こ
)
げてゐやう。
茄子
(
なすび
)
の
実
(
み
)
も
赤
(
あか
)
からう。
女気
(
をんなげ
)
に
遠
(
とほ
)
ざかる
事
(
こと
)
、
鞄
(
かばん
)
を
除
(
のぞ
)
いて十
里
(
り
)
に
余
(
あま
)
つた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しがみ
附
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
た
筍
(
たけのこ
)
の
皮
(
かは
)
が
自然
(
しぜん
)
に
其
(
そ
)
の
幹
(
みき
)
から
離
(
はな
)
れるやうに、
與吉
(
よきち
)
は
段々
(
だん/\
)
おつぎの
手
(
て
)
から
除
(
のぞ
)
かれるやうに
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
二萬六千
(
にまんろくせん
)
の
人口中
(
じんこうちゆう
)
、
地下室
(
ちかしつ
)
に
監禁
(
かんきん
)
されてゐた
一名
(
いちめい
)
の
囚徒
(
しゆうと
)
を
除
(
のぞ
)
く
外
(
ほか
)
、
擧
(
こぞ
)
つて
死滅
(
しめつ
)
したことに
於
(
おい
)
て
有名
(
ゆうめい
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼女の持ち役である
南海
(
なんかい
)
の
女神
(
めがみ
)
はその途中で演技が済み、あとは終幕が開くので彼女を
除
(
のぞ
)
く一座は
総出
(
そうで
)
の形となって、ひとりジュリアは楽屋に帰ることができるのであった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
魚の中にて鱗の粗きものは
調理
(
てうり
)
する前に之を取り
除
(
のぞ
)
きたりと見えて、貝塚中に於て
魚鱗
(
ぎよりん
)
の
散布
(
さんふ
)
せるを
認
(
みと
)
むる事屡〻有り。コロボツクルは如何にして
魚鱗
(
ぎよりん
)
を
魚体
(
ぎよたい
)
より取り
離
(
はな
)
したるか。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
住吉町吉兵衞願書は
本件
(
ほんけん
)
第十一回目に
記載
(
かきのせ
)
之あるに付
爰
(
こゝ
)
に
除
(
のぞ
)
く因て其回と見合せ讀給へ
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
極
(
きは
)
めて
重大
(
ぢゆうだい
)
なるまた
單純
(
たんじゆん
)
なるものを
除
(
のぞ
)
いては、
萬國
(
ばんこく
)
共通
(
けうつう
)
のものは
無
(
な
)
いのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
たちは、おばあさんが
金持
(
かねも
)
ちだということを
知
(
し
)
っていました。そこで、
村
(
むら
)
は
小
(
ちい
)
さくて、いたって
戸数
(
こすう
)
は
少
(
すく
)
なかったけれど、おばあさんの
家
(
うち
)
を
除
(
のぞ
)
いては、いずれも
貧乏
(
びんぼう
)
でありました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小介川文學士
(
こすけがはぶんがくし
)
が
伴
(
ともな
)
ふて
來
(
き
)
た
一人
(
ひとり
)
の
男
(
をとこ
)
を
除
(
のぞ
)
いては
皆
(
み
)
な
此倶樂部
(
このくらぶ
)
の
會員
(
くわいゐん
)
で、
其
(
そ
)
の
一人
(
ひとり
)
はオックスホード
大學
(
だいがく
)
の
出身
(
しゆつしん
)
、
其一人
(
そのひとり
)
はハーバード
大學
(
だいがく
)
の
出身
(
しゆつしん
)
など、
皆
(
み
)
なそれ/″\の
肩書
(
かたがき
)
を
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
る
年少氣鋭
(
ねんせうきえい
)
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
地を卷く海を
除
(
のぞ
)
きては、水
湛
(
たゝ
)
ふる
溪
(
たに
)
の中にて
最
(
いと
)
大いなるもの 八二—八四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
及
(
および
)
余を
合
(
あは
)
せて総計十七名、
中途
(
ちうと
)
帰
(
かへ
)
りし者を
除
(
のぞ
)
けば十二名とす、右の三角印は
中途
(
ちうと
)
帰
(
かへ
)
りしものとす、此他人夫十九名
同道者
(
どう/\しや
)
三人、
合計
(
ごうけい
)
三十九名とす、
但
(
ただ
)
し人夫中四人及道者三人は中途に
帰
(
かへ
)
りたるを以て
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
それはインデペンデントには違いないが、
甚
(
はなは
)
だどうも結構でない事かも知れません。それは我儘、横着であるが自然でもある、インデペンデントともなるけれども、これも取り
除
(
のぞ
)
けということになる。
模倣と独立
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
除
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
“除”を含む語句
取除
掃除
祓除
拭掃除
除夜
除外
庭掃除
蠅除
日除
魔除
厄除
削除
芟除
雷除
風除
除去
刪除
雨除
除目
大掃除
...