よけ)” の例文
一八二一年シャムに往った英国使節クローフォードは、シャム王の白象べやに二猴をも飼えるを見問うて象の病難よけのためと知った由。
「お前さんがこの頃また毎晩色ものの寄席へくのはやっぱりそこらの地震よけから割出したもんだね。」
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と其の頃は怨み祟りと云う事があるのあるいは生れ変ると云う事も有るなどと、人が迷いを生じまして、種々いろ/\に心配を致したり、よけを致すような事が有りました時分の事で
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
或はまた山に九曲まがりくねりあるには、くだんのごとくにくゝしたるたきゞそりり、片足かたあしをあそばせて是にてかぢをとり、船をはしらすがごとくして難所なんじよよけて数百丈のふもとにくだる、一ツもあやまつことなし。
... 三方へ釣るしておきます。蛇よけには小屋の周囲まわり煙草たばこの粉をいておきます」老紳士「なるほどね、そういう風に色々くわしく伺ってみれば誰にでも出来そうです。早速一つ養鶏を ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
或はまた山に九曲まがりくねりあるには、くだんのごとくにくゝしたるたきゞそりり、片足かたあしをあそばせて是にてかぢをとり、船をはしらすがごとくして難所なんじよよけて数百丈のふもとにくだる、一ツもあやまつことなし。
どうしても遁れられないが、死霊よけのために海音如来かいおんにょらいという大切の守りを貸してやる、其の内に折角施餓鬼せがきをしてやろうが、其のおまもり金無垢きんむくじゃにって人に見せると盗まれるよ
ところで御註文を格別のあつかいだ。今日だけはほかの剃刀を研がねえからね、仕事とや、内じゃあ商売人のものばかりというもんだに因って、一番不浄よけ別火べつびにして、お若さんのを研ごうと思って。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
熊にみのの毛をふるれば熊はみのゝ毛をきらふものゆゑよけて前にすゝむ。