“常居”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょい22.2%
つねい22.2%
じょうい11.1%
じやうゐ11.1%
じよゐ11.1%
つね11.1%
ゐま11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄はそのお客としばらく話をして、やがてその客が帰って行ってから、「常居じょい」に来て、私が何も言わぬさきから
故郷 (新字新仮名) / 太宰治(著)
……気がつくと常居つねいの間に坐っていた。松尾がたらいへ湯を取って、自分の両手を清めて呉れていたが、そうしながら松尾がひどく震えているので、菊千代はかえっておちつきをとり戻した。
菊千代抄 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
八二 これは田尻丸吉という人が自らいたることなり。少年の頃ある夜常居じょういより立ちて便所に行かんとして茶の間に入りしに、座敷ざしきとの境に人立てり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
少年の頃ある夜常居じやうゐより立ちて便所に行かんとして茶の間に入りしに、座敷との境に人立てり。かすかに茫としてはあれど、衣類のしまも眼鼻もよく見え、髪をば垂れたり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
それから、常居じよゐといふ家族の居間にさがつて、改めて嫂に挨拶した。
津軽 (新字旧仮名) / 太宰治(著)
文三と意気そりが合わねばこそ自家じぶん常居つねからきらいだと云ッている昇如き者に伴われて、物観遊山ものみゆさんに出懸けて行く……
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
第十 常居ゐま濕氣しめりけすくな日當ひあたりよくしてかぜとほやうこゝろもちし。一ヶねん一兩度いちりやうどかなら天井てんじやうまたえんしたちりはらひ、寢所ねどころたかかわきたるはうえらぶべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)