“居常”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょじょう60.0%
きよじやう20.0%
つねに20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それを平生の細心にも似ず、一顧の掛念けねんさえなく、ただ無雑作むぞうさ話頭わとうに上せた津田は、まさに居常きょじょうお延に対する時の用意を取り忘れていたにちがいなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
に離別の旧妻に対して多少の眷恋けんれんもよほすなからんやと、誠に然り、余が弁護士の職務をなげうつてよりすでに八星霜、居常きよじやう法律を学びしことにむかつ遺憾ゐかんの念なきに非ざりしなり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
「佐太夫居常つねに寛濶を好み云々」(八十一頁)と著者は言ひたれども、其寛濶も、粋癖と相戦ひて恐ろしき毒気を吐くことあるをも、読者の見るまゝに任せたり。