トップ
>
居常
>
きょじょう
ふりがな文庫
“
居常
(
きょじょう
)” の例文
それを平生の細心にも似ず、一顧の
掛念
(
けねん
)
さえなく、ただ
無雑作
(
むぞうさ
)
に
話頭
(
わとう
)
に上せた津田は、まさに
居常
(
きょじょう
)
お延に対する時の用意を取り忘れていたに
違
(
ちがい
)
なかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
武蔵野に住んで武蔵野の豪宕
莽蒼
(
もうそう
)
の気を
領
(
りょう
)
することが出来ず、且
居常
(
きょじょう
)
流水の音を耳にすることが出来ぬのが、彼の毎々繰り返えす遺憾である。然し縁なればこそ来て六年も住んだ土地だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
維新の際武名高く、その後長州に引隠して毎度東京へ出て今の
山県
(
やまがた
)
公などを迷惑させた豪傑兼大飲家白井小助は、年不相応の若い妻を、
居常
(
きょじょう
)
、猴と呼び付けたと、氏と懇交あった人に聞いたは誠か。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“居常”の意味
《名詞・形容動詞》
平生。普段。平常。
(出典:Wiktionary)
居
常用漢字
小5
部首:⼫
8画
常
常用漢字
小5
部首:⼱
11画
“居”で始まる語句
居
居候
居睡
居所
居士
居間
居室
居眠
居合
居堪