トップ
>
背負
>
しよ
ふりがな文庫
“
背負
(
しよ
)” の例文
彼の母がふだん滅多に出入りしない部屋に入つて
往
(
ゆ
)
きますと、Marion は
蝶番
(
てふつがひ
)
をはづした大きな窓の扉を自分の背に
背負
(
しよ
)
つて
茶話:08 大正十五(一九二六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
で、「
眞平
(
まつぴら
)
御免
(
ごめん
)
なさい。」と
言
(
い
)
ふと、
又
(
また
)
ひよろ/\とそれを
背負
(
しよ
)
つて
歩
(
ある
)
く。
然
(
さ
)
うすると、その
背後
(
うしろ
)
で、
娘
(
むすめ
)
は、クツクツクツクツ
笑
(
わら
)
ふ。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幼児
(
をさなご
)
たちは
皆
(
みな
)
十字架
(
クルス
)
を
背負
(
しよ
)
つて、
主
(
しゆ
)
の
君
(
きみ
)
に
仕
(
つか
)
へ
奉
(
たてまつ
)
る。してみるとその
体
(
からだ
)
も
主
(
しゆ
)
の
御体
(
おんからだ
)
、あたしに
分
(
わ
)
けて
下
(
くだ
)
さらなかつたその
御体
(
おんからだ
)
だ。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
背負
(
しよ
)
ひ込んで、それから舞臺に立つまで十年近くも丹精しましたよ。一本立の藝人にする仕込みは、並大抵のことぢやありません
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
けれど
彼女
(
かれ
)
は千円近くの借金を
背負
(
しよ
)
つてるのでと
悶
(
もだ
)
へますから、何を言ふのだ、霊魂を束縛する繩が何処に在ると励ましたのです
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
柵の中は、左程広くもない運動場になつて、二階建の校舎が其奥に、
愛宕山
(
あたごやま
)
の
欝蒼
(
こんもり
)
した木立を
背負
(
しよ
)
つた
様
(
やう
)
にして立つてゐる。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一睡するまでは、氣が張りつめて、あたまが重く、大責任を
背負
(
しよ
)
つてゐるかの樣に壓迫を感じて、隨分のぼせてゐた樣だ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
しかも、それ以上の暴行に我慢出來ないから、抵抗すると、私は、家内中の非難を、悉く
背負
(
しよ
)
はされてしまつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
助八 いくらおめえの商賣でも、長屋の井戸がへにえて公を
背負
(
しよ
)
つて出ることもあるめえぢやあねえか。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
悪戯盛
(
いたづらざか
)
りの少年の群は、一時に溢れて、其騒しさ。弁当草履を振廻し、『ズック』の鞄を肩に掛けたり、風呂敷包を
背負
(
しよ
)
つたりして、声を揚げ
乍
(
なが
)
ら帰つて行つた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
然るに学者は世界の知識を独り
背負
(
しよ
)
つて立つたやうな気になつて、
恰
(
とん
)
と巡査が人民に説諭すると同じ
口吻
(
くちぶり
)
を以て無学者に臨んでゐる。此位暴慢無礼な沙汰はない。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
「六十八さ。もう駄目だよ。ついこの間まで六貫や七貫平気で
背負
(
しよ
)
へたんだがね。年にや勝てない。」
買出し
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
俺
(
お
)
らやうな
婆
(
ばゝあ
)
でも十
把
(
ぱ
)
位
(
ぐれえ
)
は
背負
(
しよ
)
へんだもの、
近頃
(
ちかごろ
)
ぢや
燃
(
もう
)
す
物
(
もの
)
が一
番
(
ばん
)
不自由
(
ふじよう
)
で
仕
(
し
)
やうねえのさな
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と
背負
(
しよ
)
ひあるくさま、
年
(
とし
)
はと
問
(
と
)
へば
生意氣
(
なまいき
)
ざかりの十六にも
成
(
な
)
りながら
其大躰
(
そのづうたい
)
を
恥
(
はづ
)
かしげにもなく、
表町
(
おもてまち
)
へものこ/\と
出
(
で
)
かけるに、
何時
(
いつ
)
も
美登利
(
みどり
)
と
正太
(
しようた
)
が
嬲
(
なぶ
)
りものに
成
(
なつ
)
つて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
雑多な時間もあるうちで、気のきかないこと夥しい時間を
背負
(
しよ
)
ひこむばかりなのだ。
吹雪物語:――夢と知性――
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
はあ、いつも私のお
母
(
ふくろ
)
——この子供の
祖母
(
ばば
)
ですな、それが守してるんすが、その今年八つになる私の娘が、おぶいたがつて泣くもんだから、ちよつくら
背負
(
しよ
)
はせてやつたんだつていひやす。
嘘をつく日
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
素襖
(
すあを
)
の
柿
(
かき
)
のへたながら、
大刀
(
たち
)
の切字や
手爾遠波
(
てにをは
)
を、正して点をかけ
烏帽子
(
ゑぼし
)
、悪く
謗
(
そし
)
らば片つはし、棒を
背負
(
しよ
)
つた挙句の果、此世の名残執筆の荒事、筆のそつ首引つこ抜き、
硯
(
すゞり
)
の海へはふり込むと
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
けれど、今途中で聞くと、娘つ子奴、一人で、その死骸を
背負
(
しよ
)
つて、其小屋の裏山にのぼくつて、小屋の
根太
(
ねだ
)
やら、扉やらを
打破
(
ぶちこは
)
して、火葬にしてるといふ事だが……此処から
烟
(
けむ
)
位見えるかも知れねえ
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
私は、多人数を
背負
(
しよ
)
つて歩くのが好きであつた。
大凶の籤
(新字旧仮名)
/
武田麟太郎
(著)
花聟はそれを聴いて、美しい女中頭が、どつさり「
幸運
(
しあはせ
)
」を
背負
(
しよ
)
つて、自分の大きな鼻の
孔
(
あな
)
から
身体
(
からだ
)
のなかへ潜り込むやうに思つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「あつしぢやありませんよ。錢形の親分に逢ひ度いんださうで、染井からわざ/\神田まで、馬に喰はせるほど握り飯を
背負
(
しよ
)
つて來ましたよ」
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
旦那
(
だんな
)
は
徐羣夫
(
じよぐんふ
)
と
云
(
い
)
ふ
田舍大盡
(
ゐなかだいじん
)
。
忘其郡邑矣
(
そのぐんいうをわする
)
、とあるから
何處
(
どこ
)
のものとも
知
(
し
)
れぬが、
案
(
あん
)
ずるに
金丸商店
(
かねまるしやうてん
)
仕入
(
しい
)
れの
弗箱
(
どるばこ
)
を
背負
(
しよ
)
つて、
傲然
(
がうぜん
)
と
控
(
ひか
)
へる
人體
(
じんてい
)
。
画の裡
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
常に友達の為めに借金を
背負
(
しよ
)
はされて居た程です、
何
(
ど
)
うも日本では今以て、
鍛冶工
(
かぢこう
)
など云へば
直
(
ただち
)
に乱暴な、
放蕩三昧
(
はうたうざんまい
)
な、品格の劣等の者の如く即断致しますが
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
こんな風に、未だあなたは、約束を破つたと共に一緒に行く契約をも踏み躙つた不名譽を
背負
(
しよ
)
ふのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
そこへ
行
(
ゆ
)
くと
爺
(
ぢい
)
やの
伐
(
き
)
つた
木
(
き
)
がありました。
松葉
(
まつば
)
の
積
(
つ
)
んだのもありました。
爺
(
ぢい
)
やはその
木
(
き
)
を
背負
(
しよ
)
つたり、
松葉
(
まつば
)
を
背負
(
しよ
)
つたりして、お
家
(
うち
)
の
木小屋
(
きごや
)
の
方
(
はう
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
來
(
く
)
るのでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
と
背負
(
しよ
)
ひあるくさま、年はと問へば生意気ざかりの十六にも成りながらその
大躰
(
づうたい
)
を耻かしげにもなく、表町へものこのこと出かけるに、何時も美登利と正太が
嬲
(
なぶ
)
りものに成つて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
幼児
(
をさなご
)
は
白
(
しろ
)
い
蜜蜂
(
みつばち
)
の
分封
(
すだち
)
のやうに
路一杯
(
みちいつぱい
)
になつてゐる。
何処
(
どこ
)
から
来
(
き
)
たのか
解
(
わか
)
らない。ごく
小
(
ちひ
)
さな
巡礼
(
じゆんれい
)
たちだ。
胡桃
(
くるみ
)
の
木
(
き
)
と
白樺
(
しらかんば
)
の
杖
(
つゑ
)
をついて
十字架
(
クルス
)
を
背負
(
しよ
)
つてゐるが、その
十字架
(
クルス
)
の
色
(
いろ
)
が
様々
(
さまざま
)
だ。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
殆ど神託的に、その國家を、たとへば、豐太閤なり、伊藤公なり、また他の人なりに
背負
(
しよ
)
はして立つことになる。さういふ偉大な政治家もしくは思索家は、今云ふ神託的に、國家その物だ。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
工事
(
こうじ
)
の
箇所
(
かしよ
)
へは廿
里
(
り
)
もあつた。
勘次
(
かんじ
)
は
行
(
ゆ
)
けば
直
(
すぐ
)
に
錢
(
ぜに
)
になると
思
(
おも
)
つたので
漸
(
やうや
)
く一
圓
(
ゑん
)
ばかりの
財布
(
さいふ
)
を
懷
(
ふところ
)
にした。
辨當
(
べんたう
)
をうんと
背負
(
しよ
)
つたので
目的地
(
もくてきち
)
へつくまでは
渡錢
(
わたしせん
)
の
外
(
ほか
)
には一
錢
(
せん
)
も
要
(
い
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
背負
(
しよ
)
つて、三度部屋のなかをぐるぐる歩きすることにしてるんだよ。さうすると
身体
(
からだ
)
がくたびれて、やつと気が落ちつくんだよ。
茶話:08 大正十五(一九二六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
薪割
(
まきわり
)
が姉さんの肩をかすつて水へ落ちたので、總立ちになつて大騷ぎをしたのと、喜三郎どんが重箱を
背負
(
しよ
)
つて船へ飛込んだのと一緒でした。
銭形平次捕物控:161 酒屋忠僕
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
が、
寒
(
さむ
)
さは
寒
(
さむ
)
し、こたつの
穴
(
あな
)
の
水
(
みづ
)
たまりを
見
(
み
)
て、
胴震
(
どうぶる
)
ひをして、
小
(
ちひさ
)
くなつて
畏
(
かしこ
)
まつた。
夜具
(
やぐ
)
を
背負
(
しよ
)
はして
町内
(
ちやうない
)
をまはらせられないばかりであつた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そうよなし。今夜は門の前で
篝
(
かがり
)
でも
焚
(
た
)
かずと思って、おれは山から木を
背負
(
しよ
)
って来た。」
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
男でも女でも、そんな
肥
(
ふと
)
つちよの、弱蟲の、
自惚
(
うぬぼれ
)
の強い役に立たずを
背負
(
しよ
)
ひ込まうつて人が見附からないと、あなたは虐待されたとか無視されたとか
慘
(
みじ
)
めだとかつて喚き立てるのでせう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「僕は刹那主義を以つて日本國を
背負
(
しよ
)
つてゐるの、さ。」
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「さう思ふのも無理はねえが、自分で殺したのなら、わざ/\
罠
(
わな
)
を人樣に見せて、
疑
(
うたが
)
ひを
背負
(
しよ
)
ひ込むやうな馬鹿はあるめえ」
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
松村
(
まつむら
)
に
小松
(
こまつ
)
を
圍
(
かこ
)
つて、
松賀町
(
まつかちやう
)
で
淨瑠璃
(
じやうるり
)
をうならうといふ、
藏
(
くら
)
と
藏
(
くら
)
とは
並
(
なら
)
んだり、
中
(
なか
)
を
白鼠
(
しろねずみ
)
黒鼠
(
くろねずみ
)
の
俵
(
たはら
)
を
背負
(
しよ
)
つてちよろ/\したのが、
皆
(
みな
)
灰
(
はひ
)
になつたか。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
リンコルンと云へば、亜米利加中の人間の苦労と悲しみとを自分一人で
背負
(
しよ
)
ひでもしてゐるやうな、気難かしい、悲しさうな顔をしてゐる大統領であつた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
昨日の朝、父はまた捜しに出た。いつも遠く行く時には、必ず
昼飯
(
ひる
)
を用意して、例の『山猫』(
鎌
(
かま
)
、
鉈
(
なた
)
、
鋸
(
のこぎり
)
などの入物)に入れて
背負
(
しよ
)
つて出掛ける。ところが昨日に限つては持たなかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
親分も殺さず、六千兩も無事に奪ひ取つたら、
科
(
とが
)
は宰領の井上玄蕃が一人で
背負
(
しよ
)
ひこむ筈——と、仲間の者に隱れて親分をそつと此處へ
誘
(
さそ
)
ひ込みました
銭形平次捕物控:082 お局お六
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
女中
(
ぢよちう
)
も
一荷
(
ひとに
)
背負
(
しよ
)
つてくれようとする
處
(
ところ
)
を、
其處
(
そこ
)
が
急所
(
きふしよ
)
だと
消口
(
けしぐち
)
を
取
(
と
)
つた
處
(
ところ
)
から、
再
(
ふたゝ
)
び
猛然
(
まうぜん
)
として
煤
(
すゝ
)
のやうな
煙
(
けむり
)
が
黒焦
(
くろこ
)
げに
舞上
(
まひあが
)
つた。
渦
(
うづ
)
も
大
(
おほき
)
い。
幅
(
はゞ
)
も
廣
(
ひろ
)
い。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何故といつて、聖書で見ると、どんな
人間
(
ひと
)
だつて乗合馬車位の「罪」は、
各自
(
てんで
)
にみんな
背負
(
しよ
)
つてるのだから。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
惡い番頭が勝手にそんなものを
拵
(
こしら
)
へて、自分の懷ろを
肥
(
こや
)
して居たのを、何にも知らない俺達の親父とお袋が罪を
背負
(
しよ
)
はされ、いかさま
枡
(
ます
)
は罪が深いと言ふので
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
女といふものはよく目端の利くもので、
平素
(
ふだん
)
から
良人
(
をつと
)
の腕前はちやんと
見貫
(
みぬ
)
いてゐるから、その
力量
(
ちから
)
一つで
迚
(
とて
)
も
背負
(
しよ
)
ひ切れないと見ると、直ぐ神様の
許
(
とこ
)
へ駈けつける。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
下坂
(
くだりざか
)
は、
動
(
うごき
)
が
取
(
と
)
れると、一
名
(
めい
)
の
車夫
(
しやふ
)
は
空車
(
から
)
を
曳
(
ひ
)
いて、
直
(
す
)
ぐに
引返
(
ひつかへ
)
す
事
(
こと
)
になり、
梶棒
(
かぢぼう
)
を
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
たのが、
旅鞄
(
たびかばん
)
を
一個
(
ひとつ
)
背負
(
しよ
)
つて、
之
(
これ
)
が
路案内
(
みちあんない
)
で
峠
(
たうげ
)
まで
供
(
とも
)
をすることになつた。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
川を後ろに
背負
(
しよ
)
つてゐるんだから——その時、あつしは危ないと思つて身をよけると、萬兵衞親爺奴、突いて出た
彈
(
はず
)
みに、もんどり打つて大川へ飛び込みましたよ
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
戦時利得税をうんと
背負
(
しよ
)
はなければならない筈の山下氏は、それだけ
他人
(
ひと
)
より大きな声を張り上げる資格がある者のやうに、図技けた牛のやうな調子で蔵相に挨拶した。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「あゝ
持
(
も
)
てますとも」と
言
(
い
)
つて、
受取
(
うけと
)
つて、それを
突然
(
いきなり
)
、うむと、
女房
(
かみさん
)
は
背負
(
しよ
)
つたものです。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一萬兩の身上を
背負
(
しよ
)
つてゐても、十六になつたばかりの、薄あばたの家附の娘のお染より、親父の妾のお袖の方がよかつたんでせう。——このお袖といふ女はまた——
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、
背負
(
しよ
)
つてる
人
(
ひと
)
は、「
何
(
なん
)
だね、お
前
(
まへ
)
、
笑
(
わら
)
ひ
事
(
ごツ
)
ちやないやね。」と
言
(
い
)
ひながら
又
(
また
)
ひよろ/\。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
背
常用漢字
小6
部首:⾁
9画
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
“背負”で始まる語句
背負上
背負揚
背負子
背負籠
背負梯子
背負込
背負投
背負商
背負紐
背負引