背負せおい)” の例文
したることならねど人々ひと/″\へのどく一つに背負せおいたるやうおもひありき、長吉ちようきちすこしはりそこねをはづかしうおもふかして、信如しんによはゞ小言こごとかんとその三四姿すがたせず
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
末の弟を、ねんねこ背負せおいして、裏脊戸うらせどあたりにたたずみながら、いろんな本を読むのが好きであった。国語の教科書でも、講談本の賃貸ちんがし本でも、古い婦人雑誌など、かなひろいでよく読んだ。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)