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背負
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おんぶ
ですから貴下を
背負してあの高い天の御殿などにはもう
迚もいかれませんけれども
此儘にして置いては私の役目が果せませんから、一つ
貴下が天に御昇りになれる法をお教へ致します。
但、この
前の
渡を一つ越さねばならぬで、
渡守が
咎立をすると面倒じゃ、さあ、
負され、と言うて背中を向けたから、
合羽を
跨ぐ、足を向うへ取って、
猿の
児背負、高く肩車に乗せたですな。
……むかし、手引き
背負した、あっしにとっても、だいじな
従妹。
「ね、わたしに
背負をなさいまし、あちらのお家へ帰りましょう」