“出(イ)” の例文
その音が上の語の語尾音と合して一音となることがある(荒磯(アライソ)—ありそ、尾(ヲ)の上(ウヘ)—をのへ、我(ワ)が家(イヘ)—わぎへ、漕ぎ出(イ)で—こぎで)。
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
北京(ホッケイ)ノ囚人盧俊儀(ロシュンギ)、及ビ、ソノ護送役人ヲ殺害シテ盧(ロ)ヲ奪(ウバ)イ去ッタ大罪人ヲ訴エ出(イ)デヨ、という莫大な懸賞つきの布令(ふれ)なのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯と言へば、温湯を思ふ様になつたのは、「出(イ)づるゆ」からである。神聖な事を示す温い常世の水の、而も不慮の湧出を讃へて、ゆかはと言ひ、いづるゆと言うた。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
このまゝに 出(イ)で征(タ)つことを思ひみて、しみ/″\と居り。庭の秋雨
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)
ソノ備エザルヲ収(オサ)メ、ソノ不意ニ出(イ)ヅ。これしきの兵法を活用できぬ仲達ではない。彼はおそらく洛陽に上(のぼ)ることを後とし、直線に宛城から孟達を衝くだろう。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯と言えば、温湯を思うようになったのは、「出(イ)づるゆ」からである。神聖なことを示す温い常世の水の、しかも不慮の湧出を讃えて、ゆかはと言い、いづるゆと言うた。
水の女 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
亮(リョウ)ヤ不才、計ヲ問イ、謀(ハカリゴト)ヲ求ム、皆君ガ神算ニ出(イ)ヅ。呉ヲ扶(タス)ケ、曹ヲ討チ、劉ヲ安ンジ、首尾掎角、為ニ完(マッタ)シ、嗚呼公瑾今ヤ永ク別ル。何ヲ慮(オモンバカ)リ何ヲカ望マン。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
処女子(ヲトメゴ)は 出(イ)で通(コ)ぬものか。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)