コラ)” の例文
山のも、雲も何もない方に、目をコラして、何時までも端坐して居た。郎女の心は、其時から愈々澄んだ。併し、極めて寂しくなりマサつて行くばかりである。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
コラセバアマネク旧山川キュウサンセン
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さうして、急に考へ深い目をコラした。池へ落した水音は、ヒツジがさがると、寒々と聞えて来る。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
山の端も、雲も何もない方に、目をコラして、何時までも端坐して居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)