“凝坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょうざ50.0%
ぎようざ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人々は不幸な友の枕頭ちんとう凝坐ぎょうざして、悲嘆にくれたが、もとより人の思いによって消える命が取戻せようものではなかった。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
彼は、泣いて、仏陀ぶっだのまえへ走った。そして、ほとんど狂人のようになって誦経ずきょうした。また、一室にこもって凝坐ぎょうざした。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さつき体操をするやうに肩を動かした填合うめあはせと見えて、今は神の塑像のやうに凝坐ぎようざしてゐる。その向ひには老処女のアウグステが据わつてゐる。
祭日 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
ジエンナロ聲をはげまして、など艣を捨つると叱すれども、二人は喪心せるものゝ如く、天を仰いで凝坐ぎようざす。