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凝
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かたま
ふりがな文庫
“
凝
(
かたま
)” の例文
晴れた日は乾いて黒いが雨ふれば
凝
(
かたま
)
った血のように見えるのだと述べ居る、この藻は和歌山市の墓地などに多く
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
八蔵は泰助に
恨
(
うらみ
)
あれば、その頭蓋骨は砕かれけん髪の毛に黒血
凝
(
かたま
)
りつきて、頬より胸に
鮮血
(
なまち
)
迸
(
ほとばし
)
り眼を塞ぎ歯を
切
(
しば
)
り、二目とは見られぬ様にて、死しおれるにもかかわらず。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
みんな天の川の
砂
(
すな
)
が
凝
(
かたま
)
って、ぼおっとできるもんですからね、そして
始終
(
しじゅう
)
川へ帰りますからね、川原で
待
(
ま
)
っていて、
鷺
(
さぎ
)
がみんな、
脚
(
あし
)
をこういうふうにしておりてくるとこを
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし、あれは
索引
(
インデックス
)
みたいな女なんだ。記憶の
凝
(
かたま
)
りが将棋盤の格みたいに、正確な配列をしているにすぎない。そうだ、まさに正確無類だよ。だから、独創も発展性も糞もない。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
会場の前では大勢の人々が
凝
(
かたま
)
り合って喧しく盗難事件の噂をしていた。一時閉場された会場の非常口から入ってゆくと、係員達が空間になった壁の前に立って、善後策を評議中であった。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
▼ もっと見る
これを圧搾して
酒精
(
アルコール
)
で
凝
(
かたま
)
らせると二分の一プロセントくらいのゴムが取れる。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
二人とも
昨夜
(
ゆうべ
)
は遅く帰ったから、何にも知らないって言い張るが、——血の
凝
(
かたま
)
った様子では、周助が殺されたのは夜中前だ、どっちか先に帰ったものが殺したに
違
(
ちげ
)
えねえ——とこういう鑑定だ
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
若者血
凝
(
かたま
)
り毛
竪
(
た
)
つまで怖ろしかったが、思い切って蛇群中に割り込むと、蛇ども怒り
嘯
(
うそぶ
)
き、口を開いて咬まんとすれど、身々密に
相
(
あい
)
纏
(
まと
)
うて動作自在ならず、かれこれ暇取る内に
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
凝
常用漢字
中学
部首:⼎
16画
“凝”を含む語句
凝然
凝視
凝結
凝乎
混凝土
凝固
凝塊
凝滞
凝集
三上水凝刀自女
凝脂
凝灰岩
思凝
凝議
凝坐
煮凝
凝固土
凝如
凝着
唐太常凝菴
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