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凝
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こお
ふりがな文庫
“
凝
(
こお
)” の例文
凝
(
こお
)
った雪を
被
(
かず
)
いている、或るものは細長い雪の
紐
(
ひも
)
で、腹の中を結えている、そうして尖鋭の岩を歯のように黒く露わして、ニッとうす気味悪く笑っている。
白峰山脈縦断記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
雪渓の表面には水蒸気が
凝
(
こお
)
って烟のように漂い、風に連れて渦を巻きながら太い柱のようになって動いて行くことなどもある。其中に巻き込まれると生温るい感じがする。
白馬岳
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
これらがそれ自からの重量のために
凝
(
こお
)
れる河(即ち氷河)または短かい舌状の氷流となり、
徐々
(
そろそろ
)
と低地に向って
垂
(
た
)
れ下り、または融解蒸発して再び雪となり、山頂に下って
高山の雪
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
一望
茫
(
ぼう
)
として、北氷洋が
凝
(
こお
)
ったように雲は硬く結んでいる、東方甲斐の
白峰
(
しらね
)
を先頭とせる赤石山系のみは、水の中に潜んでもいるように藍を
潮
(
さ
)
した、我が一脈の日本アルプスは
奥常念岳の絶巓に立つ記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
風の吹き荒れたままに
漣波
(
さざなみ
)
状をして、湖水のおもてに尖波が立ったような状能になり、そのまま
凝
(
こお
)
っているのがある、また円い輪が幾つも
列
(
つら
)
なって、同心円が出来ているのもある。
高山の雪
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
▼ もっと見る
雪が
凝
(
こお
)
って、鱗のように、あるいは貝殻を刻んだように、皺が寄っている、一尺位は深いところで積っているかも知れないが、杖が立たないから、測ることも出来ず、また実はそういう、余裕も
雪中富士登山記
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
凝
常用漢字
中学
部首:⼎
16画
“凝”を含む語句
凝然
凝視
凝結
凝乎
混凝土
凝固
凝塊
凝滞
凝集
三上水凝刀自女
凝脂
凝灰岩
思凝
凝議
凝坐
煮凝
凝固土
凝如
凝着
唐太常凝菴
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