あざ)” の例文
男共の背後うしろには、あざれた象の皮を被ツた様な、傾斜の緩い砂山が、あたかも「俺が生きて居るか、死んで居るか、誰も知るまい、俺も知らぬ。」
漂泊 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
日はゆらぎ、濃くもあざれし光明くわうみやう
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
なべてはあざれ朽ちゆけど
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)