“三界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さんがい96.4%
さんかい3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古来伝うるところの偈文げもんには、「迷うがゆえに三界さんがい常あり、悟るがゆえに十方空なり。本来東西なし、いずれの所にか南北あらん」
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
「一人でね。でも、いゝわね。男のひとは、何とか、落ちつくさきがみつかるもンだけど、女つてものは、三界さんがいに家なしだから」
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
三界さんかいに家なけれど、いずこもおのが家のような気で、呼ばれればどこにでも行き、喜捨されたものは何でも感謝して受け取り、あたかもキリストが無一物であって、税吏の家にでも
青春の息の痕 (新字新仮名) / 倉田百三(著)