“さんかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山海25.0%
山塊18.8%
三会6.3%
三回6.3%
三層6.3%
三界6.3%
三魁6.3%
刪改6.3%
参会6.3%
山嶰6.3%
散開6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは山海さんかいの珍味づくしだった。車えびの天ぷら。真珠貝の吸物、牡牛おうしの舌の塩漬しおづけ羊肉ひつじにくのあぶり焼、茶ののおひたし、松茸まつたけ松葉焼まつばやき……いや、もうよそう。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
そこは木曾きそ御嶽おんたけつづきの山の間で、小さな谷川の流れを中にして両方から迫って来た山塊さんかいは、こっちの方は幾らかゆるい傾斜をして山路やまみちなども通じているが
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
神田かんだ本郷ほんごう辺のバアやカッフェ、青年会館や音楽学校の音楽会(但し一番の安い切符の席に限るが)兜屋かぶとや三会さんかい堂の展覧会などへ行くと、必ず二三人はこの連中が、傲然ごうぜんと俗衆を睥睨へいげいしている。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
世界大地震せかいだいぢしん記事きじおいて、人畜じんちくむほどの地割ぢわれの開閉現象かいへいげんしようおこつたのは、著者ちよしや鋭意えいい調しらべた結果けつか以上いじよう三回さんかいのみである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
三層さんかいすみか、さは
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
三界さんかいに家なけれど、いずこもおのが家のような気で、呼ばれればどこにでも行き、喜捨されたものは何でも感謝して受け取り、あたかもキリストが無一物であって、税吏の家にでも
青春の息の痕 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
そしてこれにも打勝ったすえ、やがて芒蕩山ぼうとうざん三魁さんかいといわれる三名の賊将をとりこにして帰り、彼らのこうを入れて、即日、新顔の列に加えていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
且此等の書は一も原形を保存することを得ずして、唐の書は宋人に刪改さんかいせられ、北宋の書は南宋人に、南宋の書は金元明人に改刪せられた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
その消息しょうそくられなかったので、やむをえず伊那丸いなまるとのやくそくもあるので、いちじ断念だんねんして、参会さんかいしたのであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木曾の溪山は十數里、其特色たる、山に樹多く、けい激湍げきたん多く、茅屋ばうおく村舍山嶰さんかい水隈すゐわいに點在して、雲烟の變化殆どきはまりなきにありといふ。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
「かしこまりました。身不肖ながら、叛軍はんぐんいかに気負うとも、散開さんかいに斬りふさぎ、要害に守り支え、もし急変があればふたたび速報申しあげます」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)