“さんぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
三蔵40.0%
三艘20.0%
三造20.0%
三層10.0%
三藏10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
矢島優善やすゆきが隠居させられた時、跡をいだ周禎しゅうてい一家いっけも、この年に弘前へうつったが、その江戸を発する時、三男三蔵さんぞうは江戸にとどまった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
まず第一は菱形屋ひしがたやでしょ。この家の持ち舟は屋台が三艘さんぞう。つづいて評判なのは一奴いちやっこ。それから海月、丁字屋、舟吉ふなよしとね、まず以上五軒が一流ですよ
三造さんぞうさんでございます」
湖畔亭事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
昼見るといつも天主閣は、蓊鬱おううつとした松の間に三層さんぞう白壁しらかべを畳みながら、そのり返った家根の空へ無数のからすをばらいている。
疑惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
私の伯父さんは三藏さんぞうと云うので、親父は三九郎と云いますが、伯父さんが下総に行って居るの、私は意気地いくじなしだからとても継母の気に入る事は出来ないけれども
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)